歯周病・むし歯・口臭の原因

日本人は世界でまれにみる口の臭さ

歯ブラシ1本で歯は磨けない
歯の間はずっと磨かれることがないまま…

「プラーク」と「バイオフィルム」と「歯石」の違い

なんとなく悪そうだなというイメージは付くかと思います。それぞれがどう違うのか詳しくご紹介していきましょう。

プラークは細菌の塊

「プラーク」と呼ばれる正式名デンタルプラーク(Dental Plaque)は、むし歯原因菌や歯周病原細菌をはじめとする細菌の固まりです。黄白色を帯びた粘着性の物質で、わずか1mgに数億から数兆もの細菌が潜んでいます。プラークが増えるとむし歯や歯周病、におい(口臭)などを招くことが分かっています。プラークに潜む細菌を顕微鏡でみてみると、細菌が活発に動いています。
プラーク

プラークの臭い

このプラークの発する臭いは、わたしたちがプラーク臭と呼んでいる特有の臭いを発します。デンタルフロスを使用したことがある方ならわかるのではないでしょうか。歯の間は空気が少ないのでより悪性度の高い細菌でいっぱいです。あの強烈な臭いがあなたの口臭の大きな原因の一つになっています。

歯のあかとは?

プラークは日本語で歯垢です。私たちは、「あか」ではないのでこの呼び方を嫌います。多くの日本人が勘違いしてきたのはこの呼び方が大きいと思っています。ですから、私たちは日本語では直接「細菌」「ばい菌」と呼んでいます。
もちろん食べカスとはまったく別物です!

ちなみに、ネバネバしているプラークは水や洗口剤でうがいをしたくらいでは落とせません。

デンタルプラークの定義

歯面に認められる柔らかい粘りのある物質で、水でうがいしても容易には落とせない(Dawesら 1963)
ネバネバと付いている石灰化していない微生物のかたまり、唾液糖タンパクと細胞外微生物産生物に由来する有機基質から成る
うがいや水スプレーで除去できない(Notle 1973)

バイオフィルムの定義

基質に包まれたバクテリアの集団で、相互に、または表面や界面に付着しているもの(Costertonら 1994)

バイオフィルムとプラークは同じもの

バイオフィルムのコンセプトは、バクテリアコミュニティ全体の生存のために進化した共同体(Costerstonら 1995)

バイオフィルムというのは、三角コーナーや排水溝のぬるぬるした「ぬめり」のことです。プラークの構造が、そのぬめりと同じ構造であることが研究でわかり、ぬめりを表す言葉として登場してきたのがバイオフィルムです。

ですから歯科だけでなく、医科、環境などのさまざまな領域で使われる言葉がバイオフィルムです。

泥*写真は泥です

あのぬめりを想像していただくとわかると思いますが、バイオフィルムはこびりつきぬるぬると粘り着いた非常にしつこい細菌の塊です。

しつこいあのぬめりと同じ構造で多種の細菌が混在したコミュニティ(共同体)として、歯の表面〜歯肉の中で生きているわけです。

歯石

プラークの深部にある機質物の蓄積が歯石を形成します。
歯石は「死んだ細菌の固まり」であり、プラーク(バイオフィルム)のように歯周病を引き起こす原因にはなりません。歯石そのものは無害です。

歯石の表面は凸凹なので、プラークが付着しやすいのです。つるつるの面に比べるとすぐに付いてしまうイメージですね。
私たちは歯石を、珊瑚礁のようなものと説明しています。ものすごく微生物が住み着きやすそうですよね。

プラークが石灰化して歯石になってしまうとご自身で取り除くのは不可能です。さらにプラークが付いては歯石になるのを繰り返します。
歯ぐきの縁よりも上にある歯石は黄色みを帯びた乳白色をしていますが、歯ぐきの縁より下にある歯石は褐色です。重度の歯周病で抜け落ちた歯を見てみると、褐色の歯石が大量に付着しています。
歯周病で抜歯

歯周病のプロセス

歯周病原細菌は、歯肉の中=歯周ポケット内で褐色の歯石を足がかりにしながら、成熟します。歯周病原細菌は歯周ポケットという空気のないところで増殖する、嫌気性細菌の集合体によって歯周病を進行させ重篤化させます。

むし歯のプロセス

むし歯原因細菌が約30分間酸を産生し、歯の無機質を溶解・喪失させ、唾液がそれを取り戻す以上に喪失が進む状態。
ある時期になると歯に穴が空く。

プラークがあまりにも臭い場合は歯周病・むし歯になっている危険性が高い

歯周病臭

ちなみに重症化した歯周病は膿が出るので特有のひどい腐敗臭がしますから、歯周病が口臭の原因の可能性があるわけです。

むし歯臭

重度のむし歯(C4)だと歯髄(神経や血管)が壊死して、さらに化膿している事もありますから強烈な悪臭を発します。

むし歯・歯周病は細菌感染症ですが

むし歯の原因因子 歯周病の原因因子

それ以外の要因も複雑に絡み合っています。図のそれぞれの3つの因子が重なり合ったところがむし歯・歯周病の発症につながるのですが、逆に重ならないと発症しないわけです。

ですので、一番手っ取り早い解決策として細菌をなくしてしまうのが良いわけです。
もちろんそれぞれの原因因子も小さくした方が良いですから、すべての原因へアプローチするわけです。

まとめ

  • 細菌=プラーク=バイオフィルム歯垢
  • 細菌の死骸=歯石
口臭
  • プラークは臭いを発する。
  • 歯の間は特に強い腐敗臭となり、口臭の大きな原因となっている。
  • あまりにも臭い場合は、歯周病・むし歯が重症化している可能性が高い。

 

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