スウェーデンの予防医療

スウェーデンは世界でも有名な歯科予防先進国スウェーデン

スウェーデンは歯科予防の最先進国として日本でも最近有名になってきており、予防で必ず引用されるのがスウェーデンのデータです。国を挙げて予防医療に取り組んでいることで知られ、先進国の中でも特にむし歯・歯周病の人が少ないといわれています。日本とスウェーデンを比べてみると、平均寿命は日本人もスウェーデン人もほとんど差がないのに、残っている歯の本数に大きな差があります。つまり、最晩年に食事を楽しめないのが日本人です。

平均寿命と70・80代の残存歯数
今から40年前、スウェーデンでも予防という考え方はありませんでした。
「どうして歯科予防大国になったのか。」「どのような取組みが行われているのか。」の疑問に答えるため、その歴史を紹介していきます。

予防を国家プロジェクトにした


1980年頃まで、日本と同じくスウェーデンも歯周病やむし歯で歯を失っており、残っている歯の本数はほぼ同じ状況でした。その状況を重く見たスウェーデン政府は、1970年代に「予防医療の普及」を一大プロジェクトとしてスタートさせました。

歯周病治療で有名なイエテボリ大学で、世界で初めて予防の重要性を打ち出した

スウェーデンの30年間の臨床研究
1960年代より、歯周病、むし歯などの口腔疾患と、歯科医師・歯科衛生士によるプロフェッショナルケアやブラッシングとの関連性について、アクセルソン博士らが長期にわたる大規模な研究・調査を実施しました。その結果、歯周病・むし歯予防には、細菌の除去つまりセルフケアとプロフェッショナルケアの両方が重要であることがわかり、以降、歯科治療では、それまでの対症療法ではなく、「予防ケア」が最も重要であると考えられるようになったのです。

30年間で失う歯の本数を比較

40代だった人が70代になると、スウェーデンで正しいメインテナンス予防を受け続けた場合はほぼすべての歯が残っているのに対し、日本の平均では半分以下です。つまり、きちんと正しいメインテナンス予防をすることで歯を1本も失わない(スウェーデン)、問題が起きたときのみ歯科医院へ行くというスタイルだと13本歯を失う(日本)ということがわかります。
30年間定期的にメインテナンス予防で通院した結果
スウェーデン政府は、「予防医療」の考えを国家的な歯科医療の方針とし、歯科医院で「メインテナンス予防」を受診することを義務化しました。20才未満の国民は、すべての歯科治療は無料です。これは、歯周病・むし歯の治療に限らず、矯正や定期検診、フッ素塗布などすべてが対象です。子どもの時から歯の健診が当然のこととして定着し、20歳を超えても補助金が支払われ、予防のために通院します。歯の健康維持が生活習慣として定着しているのです。

歯が20本あればおいしく食事ができる

80歳の残存歯数
しっかりと噛める歯を保ち、毎日の食事をおいしく味わうためには、平均20本の歯が必要という調査結果があります。20本の歯を残せるかどうかで、将来のQOL(生活の質)に差が出てくるのです。

スウェーデンでは80歳でも20本の歯があり、食事に支障をきたさないのに対し、日本では15本と多くの方のQOL(生活の質)が低下している可能性が高いのが現状です。

「歯を失う」のは、老化現象ではありません

歯を失う原因
日本人は「年をとったら歯が抜け落ちるのは当然」と思っている人が少なくありません。しかし実際は加齢ではなく、むし歯や歯周病が原因で、細菌感染が原因です。スウェーデンでは、原因に対する取り組みとその成果で「予防ケアで年をとっても歯を残せること」を証明して見せたわけです。

健康な歯であれば、1本も失わない

私たちが一番伝えたいことは、健康な歯に対してきちんと正しいメインテナンス予防を継続すれば、死ぬまで歯を1本も失わずに残すことができるということです。メインテナンス予防で通院すると、ずっとおいしいものを食べ、健康で充実した自分らしい生活を送り続けることができるのです。

正しい歯周病ケアのトレーニングを受けた歯科医師・歯科衛生士は、正しい予防ケアができると言うことを付け加えておきます。予防=歯周病予防と言い換えることができます。

 

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