正しいセルフケア

あなたにとって最もシンプルな方法でセルケアできるようにセルフケア

歯周病・むし歯の原因から考える正しいセルフケア
「磨く」のではなく細菌の量を減らす「除菌」という考え方
正しい予防ケア

新しい世界観へ

意識の高い皆さんは、ジムへ通ってトレーニングしたり、ランニングしたり、食事に気をつけたり、生活リズムに気を遣ったり、さまざまな健康のためのアプローチをなさっていることと思います。
私たちは、歯を守ることができる状態までお連れします。
未来を選択

人生の方向性を決めるきっかけになっていただければと思います。ご自身の人生ですから、行動するのも先延ばしにするのも決めるのはあなたご自身です。

原因へアプローチをするセルフケア

歯周病・むし歯の予防のためのセルフケアとは、歯ブラシのことではありません。
原因へのアプローチ

歯周病にもむし歯にもそれぞれ主要な3つの原因がありますが、この重なりの面積を小さくする工夫をするのが予防

 

まずは絶対的に必要な
細菌へのアプローチ:プラークコントロール

原因へのアプローチを考えたとき、歯周病・むし歯に共通する最も大きな原因が「プラーク=細菌」です。この細菌を減らしてコントロールすることを専門用語でプラークコントロールと言います。

排水口に付着する「ぬめり」をご存じでしょうか。

あの「ぬめり」のことをバイオフィルムと言いますが、お口の中のプラークのこともバイオフィルムと言い、同じく微生物の塊で同じ性質を持っています。

ぬめりを取るときに

  1. 圧の強い水で落ちますか?
  2. 洗剤をかけると落ちますか?
  3. 細かい「かど」をとるときには器具をどのように動かしますか?

プラークも全く同じです。

漂白剤

排水口は漂白剤を使えば綺麗に除菌できますが、お口の中に漂白剤は使えません。歯や粘膜に大きなダメージを与えることになり、悲惨な結果が目に見えています。

もうおわかりですね。単純に機械的に(物理的に)こすれば良いのです。

「ぬめり」は黒っぽい色がついているのでわかりやすいのですが、プラークは歯と同じ白い色をしているので見えづらいのが大きな違いです。
もし、効果があるのか不思議に思っているセルフケア用品をお持ちならば、排水口に対して試してみみてはいかがでしょうか。それで落ちなかったら、プラークにも効果はありません。

もうおわかりですね。日本人が歯垢と呼んでいたものは、ただの歯の汚れ、垢ではなく、細菌の塊ということです。食べかすでもありません。

ちなみに全てのプラークを除去(除菌)すればむし歯と歯周病両方の発症・進行に効果があります。

プラークコントロールの基本

予防の2本柱はセルフケアとプロフェツショナルケアのどちらか一方が欠けると成り立たなくなります。簡単に言うと、歯の表面で誰も触れていない部分がないようにするのがプラークコントロールの基本です。
予防の2本柱はとってもシンプル

予防のうち70%はセルフケア

毎日食事をしますから、毎日必ずプラークが付着します。歯科医院でプロフェッショナルケアを受けるまでの間ずっと同じ場所に細菌がついていたらどうなるでしょうか。
つまり、プロフェッショナルケアは30%で、セルフケアを頑張らないと予防できないということです。

歯ブラシ1本だけでは歯を磨けない

欧米では歯は絶対に歯ブラシだけで磨けないというのが常識です。日本人は、歯ブラシ1本だけで磨けると勘違いしている方がほとんどですが、欧米人は必ず歯の間を清掃します。

下のイラストをご覧ください
健康な歯

上から見ると奥歯のかたちはほぼ4角形です。正方形と考えると歯と歯の間の面は、歯の表面、裏面とほぼ同じ広さがあります。
実は奥歯の歯間部が全員共通の歯周病・むし歯のリスク部位だという事実があります。歯ブラシではこの最もリスクが高い部位を清掃できないのは一目瞭然ですね。日本人の歯が悪いのは歯ブラシでノーリスク部位を一生懸命磨いているからです。

ノーリスク部位・リスク部位

細菌の量を減らすための
セルフケアトレーニング

お一人おひとりのリスク部位を見つけることと、そのリスク部位をケアできるようにすることが予防で最も基本であり、これが抜けると予防は成り立ちません。ちなみにですが、治療の前にも「セルフケアの確立」が必須です。あらゆる教科書、文献において明記されていることです。

つまり、セルフケアの習得こそ、歯科医療の成功につながるのです。

しかし、誰からもセルフケアを教わったことがない方が多いのではないでしょうか。少なくとも私たちの出会った1万人以上の方の中で、セルフケアのトレーニングが不要な方は数名しかいません。

私たちは、歯ブラシはもちろんのこと、歯ブラシ以外のリスク部位を清掃できるセルフケア用品を使用して、あなたにとって最も簡単なセルフケアを一緒に見つけて、ご自宅で再現できるようにします。

原因菌の検査

もし、あなたのお口の中にむし歯・歯周病の原因菌が存在するかどうかがわかったらいかがでしょう。原因菌の存在がわかることで進行リスクを把握することができ、予防のアプローチの仕方や治療が必要な場合の治療法が変わってきます。

食生活へのアプローチ

発酵性炭水化物(糖類や加工でんぷん製品)がプラーク(細菌)の成長に大きく関係します。

砂糖(スクロース)は有名ですね。プラーク(細菌)の形成と成熟には欠かせません。
糖質制限ではなく砂糖スクロース制限加工でんぷん製品・スナック菓子

ご存じでしょうか。
実は、ポテトチップスは砂糖(スクロース)と同じ位お口の中を酸性にします。お口の中を砂糖漬けにするよりも、歯にくっつきやすいスナック菓子(加工でんぷん製品)をつきっぱなしにする方が危険です。

食事の回数、時間、内容、量、ソフトドリンクの摂取などの食生活とともに、栄養学的なアプローチが必要です。単純に糖質制限すれば良いとお考えになるかもしれません。しかしよい栄養とは、炭水化物がエネルギー摂取量の約60%を占め、主にデンプンと食物繊維の形態であるべきであり、流行の過度な糖質制限は栄養学的には推奨されません。しかし、砂糖(スクロース)の摂取は全体の10%以下に抑える必要があります。
ただ砂糖不使用だから安心だと思うのは問題です。果糖やブドウ糖はむし歯の発症や進行を引き起こします。また人工甘味料でも血糖値を上昇させ糖尿病のリスクは砂糖よりも高いという話もあります。

キシリトール

多くの研究でキシリトールガムを長期的に摂った人にプラーク量の減少が見られたことが示されています。

  • キシリトールは酸に分解されない
  • 抗プラーク効果がある
  • プラークの粘着性は弱くなる

 

ただし、キシリトール100%でなければ効果がありません。100%は市販では見かけませんから、歯科医院で販売しているもの、可能であれば遺伝子組換トウモロコシから作られている一般的な人工のキシリトールを避けて、天然白樺のキシリトールを推奨します。

宿主へのアプローチ

唾液

唾液は酸に抵抗し、細菌を洗い流し、免疫細胞が細菌の活動を抑えています。ドライマウスなどの唾液量が少ない状態は、防御力が弱まったり消失します。食事が困難になり、味覚に変化が生じ、誤嚥のリスクも上がります。
原因菌の検査で、唾液の量や質も調べることができます。

キシリトールガム、トローチ、薬剤、代用唾液、鍼治療などがあります。

フッ化物

フッ素(実際はフッ化物イオン F⁻)は最も効果的な化学物質です。むし歯のリスク部位にフッ化物イオンが届きやすくすることが大切です。最も重要なのは、むし歯の攻撃のあるときにフッ化物イオンが歯面に存在し、再石灰化を促すことです。

しかし、推奨濃度、推奨時期、推奨方法があります。プロの適切なアドバイスのもとで使用することで効果があります。

全身疾患

歯周病の予防により自動的に全身疾患へも影響する

歯周病と全身疾患

糖尿病
  • 重度歯周炎の場合、軽度の人に比べ2年後に糖尿病が5倍悪化
  • 糖尿病は歯周病のリスクが2〜3倍

歯周ポケットから出て血流にのった炎症関連の化学物質は、体のなかで血糖値を下げるインスリンを効きにくくします。また、唾液が少なくなることによる味覚障害も糖尿病を悪化させます。歯周病がひどくて味がわからなくなって偏食になる人は山ほどいます。ハンバーガー・フライドチキンなど濃い味を求めるようになり血糖値が上がります。また、糖尿病は細菌に対する抵抗力の低下や血液の循環が悪いため歯周病が悪化しやすくなります。

心臓病
  • 菌の作り出す物質が血液中に流れ心筋梗塞や狭心症を引き起こす
  • 健康な人に比べ心臓病発症率が2.8倍
早産・低体重児
  • 低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していた
  • 妊娠中の歯周病をそのままにしておくと早産の確率が高まる

他にも「ガン」「肺炎」「脳卒中」「認知症」などとの関連性が指摘されています。研究が進み、今や歯周病は、お口の中だけの病気ではないというのが専門家の共通認識です。「歯周病=歯を失う」という認識ではなく「歯周病=命にかかわる場合もある」という認識の転換が必要です。

環境へのアプローチ

喫煙
喫煙

  • 喫煙は歯周病のリスクを3倍にする

ストレス

口腔乾燥、歯ぎしり・食いしばりなどの過度な咬合力、免疫力の低下の可能性があります。
ストレス

薬物

直接的に歯周病やむし歯を引き起こす薬はほとんどありません。しかし、多くの薬剤が副作用としてドライマウスを引き起こします。
薬の副作用

 

セルフメディケーションという考え

予防プログラムの成功のためには、みなさんのご協力が欠かせません。セルフケアには単にお口の中の細菌の量を減らすプラークコントロールだけでなく、セルフメディケーションという考えに基づいて行動することも含まれています。

セルフメディケーションの考え方に基づき、私たちが一人ひとりに合った、「健康の入り口」であるお口を中心に健康維持の方法をお伝えいたします。健康や医療に関する情報・知識を駆使して、健康管理や治療をある程度自ら判断できるようになることが目標です。

知識→見識→胆識

知識が体験と1つになり見識となす
それが体にしみついて胆識となす
安岡正篤

 

知識としてセルフケアの大切さを知り理解し、行動を開始することで一度身につけたセルフケア習慣は、もはや日常の一部としてあなたにとって生涯の財産になるに違いありません。

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